静かなキリスト教ブーム

 このところ、キリスト教を解説する書籍類が継続的に売れているらしい。多くが表面的な一般教養的な内容をとりあげている。どんな人が買っていくのだろう・・・。
 実際に本屋さんまで足を延ばして買って読んでいる人は、ITに通じている若い世代ではないかもしれない。むしろ、退職して人生の次のステージを進み始めた人が多いのではと推測している。若い頃に何らかの形で教会との接点があった人、「実は若い頃に洗礼を受けた」という人もいるに違いない。
 あの頃行った教会に今さら顔を出したところで・・・という方、ぜひ再訪してみてほしいです。ご家族がどう思おうとも、どんな理由や事情がかつてあったにせよ、以前に教会に連なっていた人が再び戻ってくるのは教会全体にとっての大きな喜びです。その喜びは、きっとご本人にも響き渡るはずです。
 「西洋芸術をもっとよく知るためにキリスト教について知りたい」という人の声をよく聞きます。キリスト教について知りたいのであれば、数冊の本を通読するよりも、時間がかかっても聖書そのものを読んでみるのがお奨めです。ベストなのは、教会の礼拝に出席してみる、です。
 ここ三軒茶屋教会での主日礼拝の説教は、「今の私たちに聖書が何を伝えようとしているか」に向かっています。残念ながら牧師が芸術や文学の領域に疎いため、芸術家や優れた文芸作品を生み出した方々について触れることはありません。
 教会では、まるで人目を避けるようにして味わう静かなキリスト教ブームは起こっていません。しかし、集うそれぞれが毎日の現実と「わたしの魂」とに誠実に向き合っています。
 教会には、一般教養的な知的な雰囲気や特定の社会問題を提起する雰囲気が満ちているのではなく、正直な人間の姿があります。年齢や世代を問わず、今まで知らなかったことに目が開かれていく驚きと喜びを示されていきます。
 「キリスト教や教会について実はもっとよく知りたい」と考えている方、日曜日の礼拝に臆せずにご出席ください。匿名でも出席できます。あれこれ根掘り葉掘り尋ねられることはありません。ご安心を。

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