教会の歩み

概要

日本キリスト教団三軒茶屋教会は、1951年10月に奥興牧師が自宅において伝道を始めたことが出発点です。翌年には50人以上の会員をもつ第一種教会として日本基督教団の教会となると同時に、東京都より宗教法人として認証されました。

1996年奥牧師の昇天後、2年余の無牧時代を経て、1955年当時に神学生として当教会に在籍していた陣内厚生牧師を1998年に当教会牧師として招聘しました。2000年には近隣に牧師館を取得、2002年に教会創立50周年を祝うことができました。2010年春より陣内厚生牧師に代わって伊藤英志牧師が就任し現在に到っています。会員総数は2009年度末現在307人です。

奥 興(オク タカシ:1920~1996)牧師の足跡

牧師の子弟であった奥興氏は、終戦後復学し、青山学院大学神学部を卒業。日本基督教団駒沢教会の協力牧師として奉職し、東洋英和女学院高等女学校(現在の同学院中等部・高等部)の聖書科の教員となって宗教主任を務めました。

1951年に自宅応接間を開放して三軒茶屋伝道所を創設して伝道を開始し、現在の三軒茶屋教会の源流を形作ります。創設当時は、毎週日曜日の午後に行う聖書研究会から始まり、その後主日礼拝がもたれるようになりました。

1954年11月には、牧師の私宅階上に旧会堂を建設して献堂しました。1957年7月からカナダ・マギール大学に1年余り留学し、この間の説教は、左近義慈、比屋根安定、キッチン、諸師等の協力を得ました。

1960年、教会会報の前身である「信仰の友」第1号が発行されました。1961年に都立小平霊園に教会専用墓地を備え、同年集会室などを増築しました。また1967年、東京教区総会議長に選任されました。1969年には、韓国の郡山世光教会と姉妹教会となりました。

1972年イースターに設立20周年感謝会を行い、記念誌「回顧と展望」を発行。1973年に新会堂・牧師館建設基金拡充案が教会総会にて承認され、1975年に21年間借用していた土地を、教会用地として購入しました。1976年に三軒茶屋地区の4教会合同のイースター礼拝、クリスマス礼拝が始まりました。

1984年に現会堂の建設が始まり翌1985年7月14日に新会堂の献堂に到りました。1989年にステンドグラスが奉献され、1991年12月22日にパイプオルガン設置を決定し、翌年5月10日に奉献をしました。

1992年に教会設立40周年を記念して、証し集『トレスタベルネ』、『恩寵40年』を発行しました。しかし、1994年に奥牧師は病に倒れて入院。説教協力牧師として、鎌倉孝安氏、他、多くの諸牧師の協力を得て、2年間にわたり礼拝を守りました。1996年3月21日に奥牧師は平安のうちに主のみもとに召されました。

三軒茶屋教会を創設した奥興牧師は、伝道と教会形成への情熱を最大限に傾け、多くの方々を信仰の道へと導きました。その44年間にわたる牧師としての働きは、三軒茶屋教会の良き伝統となり今も脈々と受け継がれております。それは、聖書を唯一無二の教典と位置づける揺るぎなき信仰の教えによるものであり、当教会はもとより世界基督教共励会World’s Christian Endeavor Unionに連なる日本連合基督教共励会会長として、保護司として、国民社会に大きな足跡を残されました。

陣内厚生(ジンノウチ アツオ:1936~現在)牧師の足跡

陣内厚生牧師は、三軒茶屋教会の第二代目牧師として、1998年4月から2010年3月までの満12年間、全精力を傾け伝道と教会形成のために尽力してくださいました。牧師は1955年に当教会に転入会し、青年会を盛り上げつつ次第に牧師の職を志し、1962年に東京神学大学卒業後、高井戸教会に伝道師として赴任しました。

陣内厚生牧師が、その在任中に成し遂げた業績も数多くありますが、特に教会員どうしの信仰の交わりを深め合うことに力を注がれました。陣内牧師の発案で広報部を設置し、その主務として教会報『三軒茶屋 教会通り』を継続発行。2000年には、全教会的行事としての『聖書全巻リレー朗読会』(97時間30分、延べ朗読者数405名)を実施。また、恒例化した『オープンチャーチ』や『日帰りバス遠足』も実現。これら陣内牧師の指導力によって実行された諸プログラムは、ともすれば個人主義に陥りがちな都市型教会を活性化するのに大きく貢献し続けています。

伊藤英志(イトウ フサシ:1966~現在)牧師の宣べ伝え

三軒茶屋教会の第三代主任担任教師である伊藤英志牧師を一言で表現するならば、「礼拝第一主義」ということに尽きます。主日礼拝における説教は、聖書講解を基調とした連続説教であり、卓越した説教力に拠り出席者の心に響き渡る福音を宣べ伝えています。
2010年4月に三軒茶屋教会へ着任後、「聖書を読む会」を継続開催。これには、徹底した聖書解釈に因るオリジナルレジュメを用い、活性化を図りました。また、解りやすい神学解釈をはじめとした自主講演会も数々開催いたしました。

牧師自身が小3から高3まで宮城県仙台市に居住した経緯もあり、東日本大震災復興支援への志も高く、宮城県七が浜町、南三陸町への被災地支援ボランティア活動も教会、及び日本キリスト教団東京教区西南支区社会担当責任者、同協力委員としても積極的に推進しています。今も同支区内他教会へはたらきかけ、その活動エネルギーの基盤づくりを、ロングスパンで目指しています。
設立以来60余年の歴史を刻んできた三軒茶屋教会は、気鋭の伊藤英志牧師を中心に、地域における福音伝道の拠点として、その存在意義が、ますます真価を発揮しつつあります。